小規模多機能型居宅介護の仕事における現状

地域包括ケアを充実させるために誕生した小規模多機能型居宅介護。介護施設といえば通所する利用者に対してサービスを提供するという考えが一般的でしたが、近年は訪問や宿泊による介護を受けられる施設が増えてきました。小規模多機能型居宅介護の介護スタッフに求められるのは、利用者のニーズに応じたサービスの提供です。

近年は、自宅で介護や生活援助を受けたいという高齢者が増えています。生活援助は家事が中心となり、利用者がひとりでは難しい家事に限定して援助するもの。小規模多機能型居宅介護の利用者は、要介護度が1または2の人です。本格的な介助は不要だけども、身の回りの世話は必要という人は多いです。そうした利用者に対して、調理や掃除、洗濯などのサービスを提供します。仕事内容は軽度や中度の内容が多く、スタミナにあまり自信がない介護スタッフも数多く働いているのが特徴です。一方で利用者の突発的なサービス変更への対応、きめ細かい気配りなど、臨機応変に動けることが求められます。

小規模多機能型居宅介護に登録している利用者は29名以下です。利用者が少ないので、一人ひとりの状況を把握しやすいのが特徴。地域密着型の小規模介護施設である小規模多機能型居宅介護は、家庭的な雰囲気の職場が多いです。介護スタッフと利用者がコミュニケーションを取りやすく、利用者の話をじっくりと聞いたり、体調の変化に素早く対応したりできるのが強みと言えます。ちなみに、小規模多機能型居宅介護の仕事には夜勤もありますが、アルバイトやパートの場合は日勤のみで働けるところが多いです。

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